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蕎麦屋03

今日は我家で酒宴の予定でしたが、お客様が体調を崩され延期となりました。(お大事に)


さて、何しよう。


そうだ、蕎麦屋へ行こう。





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-看板-

と言う事で、茅ヶ崎の明静庵八十八(めいせいあんやそはち)さんに行って来ました。




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-構え-

創業は昭和五十三年の老舗、すっかり街並みに溶け込んでいます。




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まるで酒蔵の様な杉玉、お酒の期待も膨らみます。



暖簾を分け引き戸を開け店内に入ると、一組のお客様が既に蕎麦を手繰っていました。

一番奥のテーブルに腰を下ろしお酒のメニューに目を通す。

誰も出て来ない、どうやら気が付いていない様子。 「大丈夫か、この店?」と、思っていたら、先客の一人が「気が付いてないみたね」と、席を立ち上り「ちょっと、お客さんよ」と、店の奥に声を掛けて下さいました。

初めてのお店、ありがたい事です。


すると、直ぐにご主人が出て来られて「すみません、三時で終わりなんです。もう、蕎麦が無くて」

「えっ、三時で終わりですか?確か四時って聞いてたんですが」

「すみません、蕎麦が無くなっちゃうと、売り切れ終いなんです」

「そうでしたか、お蕎麦はまだ出来ますか?」

「はい、一人前は」

「お酒は呑めますか?」

「ええ、お酒は大丈夫ですよ」

「つまみも何か出来ますか?」

「はい、つけあげと鴨焼きは終わっちゃったんで、それ以外は何でも出来ますよ」


本にも紹介されていたトビウオのすり身を揚げた”つけあげ”と鴨焼きは、是非食してみたいと思っていただけにちょっと残念。 

 


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-店主一押しの酒-

「お酒は、ご主人お薦めの丹沢山を下さい。 つまみは、にしんの甘露煮。 声掛けでせいろをお願いします」

あぁ、、、蕎麦前とお蕎麦が頼めてホッとしていると、直ぐにお酒とお通しが出てきました。




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-丹沢山 純米吟醸 ひやおろし-

テーブルに出しながらご主人が「辛口ですけど旨味が乗って、毎年良いお酒ですが今年は特に良い出来なんですよ」と、おっしゃってました。

◆原料米:足柄若水 精米歩合:65%
◆酵 母:9号系 日本酒度:+5
◆酸 度:1.9 アミノ酸度:―

香りは、9号系酵母にしては穏やかで控えめ、含むと辛口らしくスーッと入ってくる蕎麦向きな酒質。 少し温度が戻ってくると、米の甘味がジワジワと広がりをみせる実に旨い。 蕎麦屋のご主人が薦めるだけの事はあるなぁと思います。


程なくして甘露煮を持ってきたご主人が「ごゆっくりどうぞ、もう店は閉めてありますから、蕎麦はお客さんの都合で声掛けて下さい」と。


ここで少しご主人と川崎のお店の事、鶴見や葉山の名店の事など気さくにお話して下さいました。




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-にしんの甘露煮-

一切れ頂いてから、慌てて写真を撮りました。 甘過ぎず辛過ぎず私好みで丁度良い、酒の肴にも丁度良い。




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-店内-

先客も帰られ私ひとりになったので、店内を撮影しました。 明る過ぎず、落ち着いた空間。 壁に飾られたツルウメモドキが季節を演出しています。



お酒を1/4程残したところで、お蕎麦を註文。




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-せいろ-

石臼挽き自家製粉の外一で打たれる蕎麦。 

細めの蕎麦の中に蕎麦の実の粒々感がある、粗挽きのせいろ。 手繰るとお日様のような蕎麦の香り、先ずは何時ものようにそのまま頂く、強過ぎずほど良いコシがあり、噛締めれば穀物感のある甘味があり喉越しも良い。 二口、三口とそのままで箸が進みます。

今度は汁を少しつけて頂く、鼻に抜ける香りと甘味が増してより美味しい。

お酒を呑みつつ、あっという間に平らげてしまいました。




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-蕎麦湯-

湯桶に入れられた蕎麦湯は、ほど良い白濁で挽きぐるみの蕎麦がらも見え隠れしています。 たっぷりと全部頂いちゃいました。 鰹出汁が効いた蕎麦汁をじっくり味あわい、最後に一番濃い白濁の蕎麦湯を頂き、大満足な昼蕎麦でした。


今度は、時間に余裕を持って伺う事をご主人とに伝え店を後にしました。

閉店間際にもかかわらず、丁寧な対応をして頂きありがとうございました。


ご馳走様でした。



住   所:神奈川県茅ケ崎市北東海岸3-13-20
電  話:0467-85-3719
営   業:11:30~16:00(LO15:30)
     18:00~21:00(LO20:30)
      売り切れ終いあり
定休日:木曜(祝日の場合営業)
交  通:JR茅ケ崎駅南口より徒歩10分
by kebariya | 2009-10-17 23:12 | 美味しいもの